Skateboard

スケートボード

Skateboard（スケートボード）

スケートボードの起源は’40年代のカリフォルニアとされているが、競技としてのルーツは、ギアとライディング技術、滑走場所が進化してスケートパークが誕生していった’70年代だ。競技的側面が強くなった’80年代は、バーチカルやフリースタイルといった各ジャンルがそれぞれ花開き、’90年代にストリートが生まれた。

’80年代後半にオーリーという革命的トリックを街中へと持ち運んだことで爆発的人気となったのだが、そうした中で’95年に誕生したのがX Gamesだ。米スポーツ専門チャンネルのESPNが、テレビを通してお茶の間に届けたことで若年層の注目が向くようになったのだが、このことが今日のメジャー化に繋がる転機となり、競技としての発展に非常に大きな役割を果たした。

2000年代にはポップカルチャーにも取り入れられるようになり、Nikeやadidasといった世界的シューズブランド、Red Bull やMonster Energyなどのエナジードリンクも次々と業界に参入、大手企業とスポンサー契約を結ぶアメリカのプロスケーターは富と名声を手にするようになっていった。そういった世界的流れの中で決まったのが五輪種目への採用で、さらに日本人選手のメダルラッシュにより、現在急速に競技環境の整備が進められているのである。

出典：X Games Chiba 2022 Presented by Yogibo 公式ガイドブック

Street（ストリート）

読んで字のごとく、もともとは街中の縁石や階段、手すりや斜面を利用して生まれたトリックを競う競技。それらを模した障害物を使い、トリックの難易度や完成度、個性などを競う。フォーマットはコンテストによって様々。

競技ルール
▷ ファイナルには8名のライダーが出場する。
▷ 30分間のコントロールジャムセッション形式。
▷ ライダーは1人ずつ、スタート順にランを行う。
▷ 1ランにつき最大45秒間のライディングを行い、これを30分間により多く行うので、約4本の滑走が可能。
▷ ライディングは1ランごと評価され、最も高い得点がそのライダーの成績の対象となり、順位を決定する。

ここが見どころ！
□ どのようにしてミスなくランを終えるのか!? 個性ある技の繋ぎ方は必見!
□ 五輪よりトライ数に余裕がある分、高難度なトリックの繋ぎが見れるかも!?
□ 決め技の可能性大!制限時間の最後に見せるトリックは要チェック!!

Park（パーク）

ボウルやプールと呼ばれるすり鉢状のくぼみを幾重にも組み合わせたコースを使い、トリックの難易度を競う種目。直線的な障害物が中心のストリートに対し、アールと呼ばれる湾曲した滑走面がメインとなるのが大きな特徴。

競技ルール
▷ ファイナルには 8 名のライダーが出場する。
▷ 30分間のコントロールジャムセッション形式。
▷ ライダーは1人ずつ、スタート順にランを行う。
▷ 1ランにつき最大40秒間のライディングを行い、これを30分間により多く行うので、約3本の滑走が可能。
▷ ライディングは1ランごと評価され、最も高い得点がそのライダーの成績の対象となり、順位を決定する。

ここが見どころ！
□ どこからスタートしてどこでゴールしても良い!コース取りに注目。
□ 多彩なセクションを活かした選手独自の使い方!!
□ 跳んだり回したり擦ったり。多ジャンルが集まった個性の塊！

Vert（バート）

最上部が垂直の90度となる、半円やU字型の構造物が舞台の種目。エアートリックの極限を求めることができるのが特徴で、スノーボードのハーフパイプと共通する点も多く、幾多のスノーボーダーが夏場の練習に採用している。

競技ルール
▷ ファイナルには8名のライダーが出場する。
▷ 30分間のコントロールジャムセッション形式。
▷ ライダーは1人ずつ、スタート順にランを行う。
▷ 1ランにつき最大30秒間のライディングを行い、これを30分間により多く行う。約4本の滑走が可能。ベストトリックは20分間で約10本のトライとなる。
▷ ライディングは1ランごと評価され、最も高い得点がそのライダーの成績の対象となり、順位を決定する。

ここが見どころ！
□ とにかく高く跳ぶ!エアーの高さが真骨頂!!
□ どっちに側にどう回るのか。選手の回転方向をチェック!!
□ ボードがとにかく複雑に回転する!アッと驚くこと間違いナシ!!